信州山里だより

2013-04-03

4月3日の山菜採り日記

今回は野や山でなく、街中に食べられる草がないかと
お店の周りを散策してみました。

まず目に付いたのはオオイヌノフグリとヒメオドリコソウ。
可憐なコバルトブルーとピンクの花ですが
どちらもヨーロッパ原産の帰化植物で、そのたくましい生命力により
街中にも勢力を拡大しています。
残念ながら食べられません。

オオイヌノフグリ20130320オオイヌノフグリ.jpgヒメオドリコソウ20130320ヒメオドリコソウ.jpg次はギシギシ。
どこにでも見かける雑草ですが、別名オカジュンサイと言って
食べられます。

中心にあるさや状のぬるぬるした若芽を食べますが、
酸っぱくてほろ苦く、酢の物や和え物にします。

ギシギシ20130320ギシギシ.jpg次はナズナ。
春の七草のひとつで、おひたしにすると小味があってとてもおいしいです。
私の大好きな野草の一つです。

ナズナは花の状態になるとぺんぺん草と呼ばれますが
これは実の形が三味線のバチに似ているからです。

「ぺんぺん草が生える」...荒れ果てた状態、
「ぺんぺん草も生えない」...何にも残っていない状態
で言葉の使われ方はどうもかんばしくありませんが、
すぐれた野草です。

ナズナ20130320ナズナ.jpg次はタネツケバナ。
クレソンの仲間でさわやかな香りがあり、サラダやおひたしにして
食べます。

タネツケバナ20130320タネツケバナ.jpg次はヨモギ。
団子にしたり、天ぷらにしたりして食べますが
春の香りを身近で感じさせてくれる野草ですね。

ヨモギは食べるだけでなく世界的な民間薬でもあります。
日本ではお灸のもぐさの原料として有名ですが
お茶にして飲むと肝臓病、気管支炎、高血圧、婦人病、神経痛などに
利くそうです。
また美容やダイエット効果もあるそうです。

ヨモギ20130320ヨモギ.jpg次はノゲシ。
傷つけると白い乳液が出ますが早春から食べられる野草です。
やや苦味がありますが、サラダ、天ぷら、おひたしなどで食べます。

ノゲシ20130320ノゲシ.jpg最後はノボロギク。
この草は今日ご紹介した中で唯一毒草です。
ヨーロッパ原産の帰化植物ですが発癌物質を含むそうです。

ノボロギク20130320ノボロギク.jpg
という訳で、街中のわずかな土地にも食べられる草は
いろいろあります。

これから散歩に最適な季節となりますが
街を歩きながらこんな自然の生命力探しをしてみてはいかがですか。