信州山里だより

2014-04-30

4月29日の山里歩き


陽気もよくなって本格的な山菜の時期がスタートしているだろうと
期待をふくらませて山に向かいましたが
「今年もしみじみと花見はできなかったな」と一抹のさみしさも
感じていました。

その瞬間「そうだ、芋井の神代桜が見頃かもしれない」という想いが
脳裏に走り、急遽寄り道をすることにしました。
結果は大正解でちょうど満開を迎えていました。
全体の花のボリューム感と太い幹の存在感は圧倒される迫力でした。



神代桜20140429jindaizakura.JPG


さて、山菜の方はコシアブラがやや早めでしたが
採れる状況になっていました。
イワガラミはきゅうりの香りがするさわやかな山菜で
お浸しや天ぷらに、リョウブは火を通しても目減りしない山菜で
飢饉の時の救荒食として利用されました。



コシアブラ20140429kosiabura.JPG


イワガラミ20140429iwagarami.JPG

 

リョウブ20140429ryoubu.JPG


林の中にはクロモジの可愛らしい花もひっそりと咲いていましたが
クロモジは楊枝の代名詞でもあり、
その枝を折ると甘いしょうがのような高貴な香りがします。



クロモジ20140429kuromoji.JPG


地面に出る山菜は日影のところどころに雪が残り、
後1週間くらいで出始めそうです。
代わりに可憐な草花達が迎えてくれました。



エンレイソウ20140429enreisou.JPG

アズマイチゲ20140429azumaitige.JPG

 


ヤマエンゴサク20140429yamaengosaku.JPG

 


アマドコロ20140429amadokoro.JPG