信州山里だより

2015-04-15

先週の山歩き



ツクシが出てきました。
その独特の格好から子供達が摘んで遊ぶイメージが強いのですが、
春の味覚として重宝します。
ほろ苦さを活かして玉子とじや佃煮にします。


ツクシ20150415-1.jpg

 

春が進み、スイバは花茎を伸ばし始め、
カンゾウやノビロは高地の方でも最盛期となってきました。



スイバ20150415-2.jpg

 

カンゾウ20150415-3.jpg

 

ノビロ20150415-4.jpg

 

先週紹介したジュウモンジシダも里山ではちょうど採り頃となりました。


ジュウモンジシダ20150415-5.jpg

 

里山の沢筋にはワサビが自生しています。
自然のものは根が小さいのでもっぱら葉や茎を利用します。

 

ワサビ20150415-6.jpg

 

 

2015-04-08

山歩き


例年以上に早い桜の開花宣言が出ましたが、
今日は花寒の中、摘み草採りに出かけました。
平地の土手から標高を上げて、
里山の土手や林の中を歩いてみました。

2,3年前までは立派な畑だったところも、
今やフキノトウが群生し、うれしいやらさみしいやら。



荒廃した里山の畑に群生するフキノトウ20150408-1.jpg

 


林の中は里山に春を告げる花、ダンコウバイとキブシが咲いていて
春が間違いなく進行していることが確認できました。


ダンコウバイの花20150408-2.jpg

 

キブシの花20150408-3.jpg

 

私が採る里山第1号の山菜、ニワトコも採り頃を迎えていました。
つぼみは「山のブロッコリー」とも呼ばれ、天ぷらやお浸しにします。



ニワトコ20150408-4.jpg

 

地面にはジュウモンジシダの芽が出始め、
こちらも初物を天ぷらにして楽しみます。



ジュウモンジシダ20150408-5.jpg

 

 

2015-04-02

山歩き


1月7日に食べられる七草粥に使われる春の七草は、
せり、なずな、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、
ごぎょうですが、
この中で間違い易いものにほとけのざがあります。

春の七草のほとけのざの本当の名前はコオニタビラコで
黄色の花を咲かすキク科の植物です。

ほとけのざは紫紅色の花をつけるシソ科の植物で
残念ながら食べられません。
そんなほとけのざが群生していました。



ホトケノザ20150401-1.jpg

 


暖かい日が続き、ツクシが出てきましたが、
ナズナのほうは生長が進み、ペンペン草の一歩前の白い花を
群生して咲かしています。



ツクシ20150401-2.jpg

 

 

ナズナ20150401-3.jpg

 

 

カンゾウは至る所に出始め、ある程度標高の高い場所でも
たくさん見かけるようになりました。



カンゾウ120150401-4.jpg

 

 

カンゾウ220150401-5.jpg

 


飯綱に行く途中でメガソーラー基地を発見しました。
いつ頃できたのでしょう。



ソーラー基地20150401-6.jpg

 

 

 

2015-03-27

山歩き 3月25日



知人に紹介された人がきのこを見てくれと会社に見えました。
柿の切り株から出ているということで拝見すると
見事なエノキタケの株。
春のこの時期でも立派に出ていますね。


エノキタケ20150325-1.jpg

 

少し湿った場所に多く見られるスカシタゴボウは
くせがなく、ほうれん草に似た口当たり。
和え物にして食べるとおいしく食べられます。



スカシタゴボウ20150325-2.jpg

 

ハルザキヤマガラシは
明治の頃に入ってきたアブラナ科の帰化植物で
最近は北信濃の野山の至るところでその群生を見かけます。

光沢のある深い緑の葉はいかにもおいしそうですが、
苦みがあり、アブラナ科特有のおいしさもありますが、
いまいち食べられません。


ハルザキヤマガラシ20150325-3.jpg

 

里の畑はオオイヌノフグリが満開で
空色の絨毯が春の進捗を実感させてくれます。


オオイヌノフグリ20150325-4.jpg

 

そんな春の進み具合で、
フキノトウの出方はどんどん標高の高い所に移っています。



雪解けの土手に出るフキノトウ20150325-5.jpg

 

ノビルも食べ頃に成長して来て、独特の野趣豊かな辛味が楽しめます。



ノビル20150325-6.jpg

 

先週紹介した野草も1週間でずいぶん生長しました。



カラスノエンドウ20150325-7.jpg

 

スイバ20150325-8.jpg

 

タネツケバナ20150325-9.jpg

 

カンゾウ120150325-10.jpg

 

カンゾウ220150325-11.jpg

 

 

 

2015-03-27

山歩き 3月18日

陽気がよくなりました。
いよいよいろいろな草との対面ができそうです。

というわけで、まずは土手に出てみました。
おいしい草が出ていました。
カンゾウです。
ほのかに甘く、ぬめりがあってお料理に万能な野草です。
この草と出会うことによって、私の山歩きのスタートボタンが
押されます。


カンゾウ20150318-1.jpg

 


カラスノエンドウは若芽のうちは天ぷらにしたり
辛煮にしたりして楽しみますが、摘むのに手間がかかります。



カラスノエンドウ20150318-2.jpg

 

スイバは私と同じ年代以上の方には
子供の頃の思い出があるかもしれません。

学校の行き帰りの道端で摘んでその茎を噛みしめた時の酸っぱさは
単調な学校への往復の退屈しのぎのアクセントとして
記憶の中に残っています。
天ぷらにしたり、お浸しにします。


スイバ20150318-3.jpg

 

ナズナは鉄分豊富で小味があっておいしい野草ですが、
長野の人はあまり食べないようです。
母が松本出身なので、
子供の頃からそのお浸しのおいしさに感動してきました。



ナズナ20150318-4.jpg

 

ヨモギは誰でも知っているいわば雑草ですが、
素晴らしい実力を備えた野草です。

食味的には色と香りを楽しみますが、
その薬効にも素晴らしいものがあります。

葉の裏のウブ毛はもぐさの原料として有名ですが、
それ以外にもちょっと調べたところで次のような効果があるようです。

食物繊維はほうれん草の10倍で、発がん抑制因子を増加させたり、
血中コレステロールを低下させます。

血液サラサラ効果、アレルギー、高血圧にも有効です。
切り傷やアトピーの改善にも有効のようです。



ヨモギ20150318-5.jpg

 

タネツケバナも早春の草ですが、その可憐な小さな白い花は
心をなごませてくれる花の一つです。

アブラナ科特有の味わいがあり、ピリリと辛くほんのり苦く
サラダや薬味などに向いています。



タネツケバナとオオイヌノフグリの競演20150318-6.jpg