信州山里だより

2013-06-26

6月22,23日の山菜採り日記


竹の子採りの後、予定していた沢でいろいろな山菜を採ろうと
しましたが、写真のように残雪で埋めつくされていて断念。

20130623雪に埋もれた沢.JPG

今日は気分を換えて里山を散策してみることにしました。
6月下旬のこの時期の里山は山菜的なものは採れず
もっぱら木の実や花が中心となります。

若芽をお浸しや天ぷらに利用したイワガラミは
アジサイに似た花を咲かせています。

イワガラミの花の写真120130622イワガラミ花1.JPG

イワガラミの花の写真220130622イワガラミ2.JPG

天ぷらに利用したニワトコの実が赤く色づいていました。
ニワトコは昔にわとりの止まり木に利用されたのが
その名の由来のようですが、その実を果実酒にすることができます。
冷え性、貧血、疲労回復に効果があるそうです。

青森県の三内丸山遺跡でニワトコの種がたくさん出て来て、縄文人も
ニワトコなどの実を利用して酒を作っていたという説もあります。

ニワトコの実20130622ニワトコ実.JPG

スイカズラはその若芽を山菜として利用できますが、
花を使ってお酒を作ることができます。
一度作ったことがありますが、
ウィスキーのような色のおいしいお酒になりました。
昔から解熱、解毒の妙薬とされてきました。

スイカズラ20130622スイカズラ花.JPG

モミジイチゴは山菜採りの時にとげが皮膚に刺さり、
やっかいな低潅木ですが、
その橙色の大きめな実はとても甘く、私が一番好きな野イチゴです。
お酒にも利用でき、美肌や疲労回復、食欲増進に効果があるそうです。

モミジイチゴ20130622モミジイチゴ.JPG

2013-06-19

6月15日の山菜採り日記



今日も根曲がり竹採り。
車を降りて筍を採る場所まで小1時間かかるので
途中で迎えてくれる山野草の数々をご紹介しましょう。

山菜として紹介して来たユキザサの花は
小さな星を散りばめたように可憐で、茶花にも重用されます。

ユキザサ20130615ユキザサ.JPG
マイズルソウは全体が小さめですが、丸みを帯びた葉と
その真ん中に小さなブラシのように出る可愛い花が特徴的です。

マイズルソウ20130615マイズルソウ.JPG

ズダヤクシュは不思議な名前ですが、ズダとはぜんそくのことで
昔、ぜんそくの薬として使われていたのでその名が付きました。

ズダヤクシュ20130615ズダヤクシュ.JPG

ツクバネソウは
花の形がツクバネに似ていて、分かり易い山野草です。

ツクバネソウ20130615ツクバネソウ.JPG

クルマバツクバネソウも
名前のとおりの容姿をしているので写真でお確かめ下さい。

クルマバツクバネソウ20130615クルマバツクバネソウ.JPG

上から見ると全く目立たない山野草ですが、
下から見ると
その花の形のユニークさに驚かされるのがタケシマランです。

タケシマラン20130615タケシマラン.JPG

サンカヨウもユニークな形をしています。
丸い大きな葉と小さな葉の2枚から成り、
小さな葉の方に花を付けます。

夏にはプラムのような紫色の実を付けますが、
甘くてとてもおいしいです。

サンカヨウ20130609サンカヨウ.JPG

2013-06-12

6月8日の山菜採り日記


この時期の山菜採りの中心は根曲り竹となります。
根曲り竹はある程度標高が高く雪が多い山にいいものが出ます。
私の行き先は黒姫や妙高、志賀や高山になります。

筍採りはなかなかハードな重労働で、
朝一番に山に入って採り始めますが、採り終えた後、
次の山菜を採りに行く元気が残っていない場合が多いのです。

最初は無我夢中で採っていますが、リュックがだんだん重くなり
大体20kも採ると肩にリュックのベルトがくい込み、
肩の筋肉が「やめろ!やめろ!」と合唱を始めます。

ここが潮時で未練を捨て、山を下りることにします。
今日も黒姫で20k採って来ました。

標高の高い山はまだ雪に埋まっているところもありますが、
徐々に融け始めたところは春が始まります。

残雪の残る沢ではミズバショウが満開です。

ミズバショウ20130609ミズバショウ.JPGヤマウドなどもこれからどんどん出て来ます。
ヤマウド20130609ヤマウド.JPGゴマナは重宝な山菜でどの山にもあり、採れる時期も長いですが、
地味なため、あまり採る人がいません。
天ぷらに最適です。

ゴマナ20130609ゴマナ.JPG先週号で名前の分からない山野草を載せましたが
思い出しましたので再度紹介します。

アズマシロカネソウ20130602名アズマシロカネソウ.JPGミゾホウズキは水辺に群生する黄色の山野草ですが、
少しずつ咲き始めました。

ミゾホウズキ20130609ミゾホウズキ.JPG

 

 

 

 




 

2013-06-05

6月1,2日の山菜採り日記

春先のメルマガでハルザキヤマガラシの話をしました。
以前は河原中心に見かけましたが、
ここ最近急速に勢力を拡大している帰化植物と話しましたが、
次の写真が現実を物語っています。

黒姫山麓で見かけたハルザキヤマガラシの群生20130526ハルサキヤマガラシ.JPG
春先のハルザキヤマガラシの若芽20130316ハルサキヤマガラシ.jpg

高原のヤマブドウは若芽の時から豊作を予感させる姿を見せています。
若芽の天ぷらは、鮮烈な酸味が持ち味でキュートな味わいです。

ヤマブドウの若芽20130601ヤマブドウ.JPG

標高の低いところでは花茎が伸びて白い花を咲かせているシャクですが
標高1300mの高地では
出始めたところで、いかにもやわらかでおいしそうです。
香りはセリに近くニンジンの香りもします。
おひたしにすると個性が際立ちとてもおいしいです。

シャク20130602シャク.JPG

梅雨時には必ず顔を出すナラタケ。
秋のような大群生とはいきませんが、この時期のきのこは貴重で
贅沢な満足感に浸りながら、おろし和えで食します。

ナラタケ20130601ナラタケ.JPG

最後は今週の山野草

イチリンソウは白い花が普通ですが、
このような淡いブルーや、紫の花も見かけます。
息をのむような美しさです。

イチリンソウ20130602イチリンソウ.JPG

名前の分からない山野草です。
何ともユニークなツートンカラーの花が特徴ですが、
ユーモラスな感じもあり、楽しい山野草です。

名前の分からない山野草20130602名前不明山野草.JPG

ヤマエンゴサクの群生です。
くせのない山菜でもありますが、その可憐さにとても食べる気にはなりません。

ヤマエンゴサク20130602ヤマエンゴサク.JPG

2013-05-29

5月25,26日の山菜採り日記


好天が続き山も乾いています。
急斜面に出る山菜も多く、
その斜面が乾いているととても滑り易く危険です。

急斜面に出る山菜で代表的なものは前にご紹介した
モミジガサとソバナです。

モミジガサは地滑り地帯のような急斜面によく出ていますが
平地にも出ています。

ソバナのソバの意味は急斜面という意味があり、
文字通り急斜面でしかなかなかお目にかかれない山菜です。
甘みがあってくせのないおいしい山菜で
秋には紫色のかわいい花を咲かせます。

モミジガサ20130525モミジガサ.JPGソバナ20130525ソバナ.JPG
エラは正式名がミヤマイラクサですが、
北信地方ではこの名で呼ばれることが多いです。
くせがなくほんのりとした甘味がありとても人気の高い山菜ですが
全草にとげが密生していて、素手で採ると飛び上がるほど痛いです。

エラ20130525エラ.JPG季節は初夏となり1000m以下の標高ですと
山菜の時期が終わりかかって来ましたが、
雪深い山の沢はまだまだ雪におおわれています。

雪におおわれた沢20130525残雪の沢.JPG

これからの時期は残雪を求め、春を追いかけ、
標高の高い山地が採集の場となります。

1300mの標高の高原は今が春です。
融けた雪の直後に出るふきのとうは
とてもきれいな黄色で輝いています。

残雪とフキノトウ20130526残雪とフキノトウ.JPG

ところで、フキノトウに雌雄があるのをご存知でしょうか。
厳密に言うと、フキには雌株と雄株があり、
どちらからもフキノトウが出て花が咲きます。
そして花の状態になると、雌雄が判別可能となります。

雌株の花は白っぽく一つ一つの花も小さめで全体に地味な感じです。
雄株の花は黄色っぽく一つ一つの花も大きめです。

フキノトウ雌株20130526フキ雌花.JPG

フキノトウ雄株20130526フキ雄花.JPG