信州山里だより

2013-05-29

5月25,26日の山菜採り日記


好天が続き山も乾いています。
急斜面に出る山菜も多く、
その斜面が乾いているととても滑り易く危険です。

急斜面に出る山菜で代表的なものは前にご紹介した
モミジガサとソバナです。

モミジガサは地滑り地帯のような急斜面によく出ていますが
平地にも出ています。

ソバナのソバの意味は急斜面という意味があり、
文字通り急斜面でしかなかなかお目にかかれない山菜です。
甘みがあってくせのないおいしい山菜で
秋には紫色のかわいい花を咲かせます。

モミジガサ20130525モミジガサ.JPGソバナ20130525ソバナ.JPG
エラは正式名がミヤマイラクサですが、
北信地方ではこの名で呼ばれることが多いです。
くせがなくほんのりとした甘味がありとても人気の高い山菜ですが
全草にとげが密生していて、素手で採ると飛び上がるほど痛いです。

エラ20130525エラ.JPG季節は初夏となり1000m以下の標高ですと
山菜の時期が終わりかかって来ましたが、
雪深い山の沢はまだまだ雪におおわれています。

雪におおわれた沢20130525残雪の沢.JPG

これからの時期は残雪を求め、春を追いかけ、
標高の高い山地が採集の場となります。

1300mの標高の高原は今が春です。
融けた雪の直後に出るふきのとうは
とてもきれいな黄色で輝いています。

残雪とフキノトウ20130526残雪とフキノトウ.JPG

ところで、フキノトウに雌雄があるのをご存知でしょうか。
厳密に言うと、フキには雌株と雄株があり、
どちらからもフキノトウが出て花が咲きます。
そして花の状態になると、雌雄が判別可能となります。

雌株の花は白っぽく一つ一つの花も小さめで全体に地味な感じです。
雄株の花は黄色っぽく一つ一つの花も大きめです。

フキノトウ雌株20130526フキ雌花.JPG

フキノトウ雄株20130526フキ雄花.JPG