信州山里だより

2015-10-05

先週の山歩き



秋前半のきのこが出方の峠を越え、
後半のきのこが未だ出揃わない状況で
全体のきのこの状況は小休止と言ったところでしょうか。

クリタケは息の長いきのこで、秋の中盤から出始め、
雪が降り始めるまで出ています。



クリタケ120151005-1.jpg

 

クリタケ220151005-2.jpg

 

秋後半のきのことしては他にシモフリシメジやムキタケ、ナメコ
ムラサキシメジなどが代表選手ですが、シモフリシメジは
ほんの出始めで、ムキタケが本格的に出始めました。



ムキタケ20151005-3.jpg

 

ムキタケは肉厚でおいしいので、
冷凍してお正月にお雑煮に入れて食べる人もいます。

ハタケシメジは道端などにごく普通に出ますが、
「味しめじ」の一角を担うおいしいきのこで、
なおかつ群生しやすいので、見つけた時の喜びはひとしおです。



ハタケシメジ20151005-4.jpg

 

 

2015-09-28

先週の山歩き



早起きして山へ行くといろいろな余得に預かりますが、
こんな風景と出会えるのもその一つでしょうか。



朝の田園地帯20150928-1.jpg

 


きのこの方は秋の中盤となり、
いろいろと新顔が出ていますが筆頭はナラタケでしょうか。

ナラタケはきのこ採りの中でも人気が高く、
群生するため一度にたくさん採れるので、
ナラタケによりきのこ採りの魅力にはまる方がたくさんいます。
汁物に最高です。



ナラタケ120150928-2.jpg

 

ナラタケ220150928-3.jpg

 

オオツガタケは大きさ、色、どっしりとした姿できのこ採りを魅了しますが、
おいしさにおいても最高峰に位置し、幸福感に浸れるきのこです。



オオツガタケ120150928-4.jpg

 

オオツガタケ220150928-5.jpg

 

オオツガタケ幼菌20150928-6.jpg

 

秋の中盤のきのこは出揃った感がありますが、その中から
ハタケシメジ、シャカシメジ、オオシワカラカサタケをご紹介します。



ハタケシメジ20150928-7.jpg

 

シャカシメジ20150928-8.jpg

 

オオシワカラカサタケ20150928-9.jpg

 

最後に珍品を一つ。
アシナガヌメリはモグラなどの巣から発生するきのこで
地上に出ている姿は変哲もありませんが
その茎の先はモグラの巣まで長く伸びています。
ちなみに食べられます。



アシナガヌメリ120150928-10.jpg

 

アシナガヌメリ220150928-11.jpg

 

 

 


 

2015-09-21

先週の山歩き



初秋のきのこ、イッポンカンコー(ウラベニホテイシメジ)や
アカンボウ(サクラシメジ)はだんだん出が悪くなり、
今絶好調なのはクリフウセンタケとヌメリササタケです。



クリフウセンタケ120150921-1.jpg

 

クリフウセンタケ220150921-2.jpg

 

ヌメリササタケ20150921-3.jpg

 

ヌメリササタケに至っては、
こんなに出ているのは今まで記憶がありません。
シャカシメジやアイシメジを見かけるといよいよ秋本番、
きのこ本番に入った感じがします。



シャカシメジ20150921-4.jpg

 

アイシメジ20150921-5.jpg

 

と思いきや、
まだ夏のきのこタマゴタケやアカヤマドリもけなげに出ています。



タマゴタケ20150921-6.jpg

 


アカヤマドリ20150921-7.jpg

 

今年はどうもジコボウ(ハナイグチ)の出が悪いのですが、
ようやく出てきたのでしょうか。



ジコボウ20150921-8.jpg

 

最後に珍品を2種類。

ズキンタケはグリーンと橙色のツートンカラーの可愛いきのこ。

今回の写真のものはかなり大きいですが、
通常は4~5センチの高さのきのこで、
森の妖精が積もった木の葉の間から顔を出しているイメージです。
不思議な食感で食べられます。



ズキンタケ20150921-9.jpg

 

ノボリリュウタケは一般的なきのこのイメージとはかけ離れ、
知らない人が見ればきのことは思わないかもしれません。
こんな姿ですが食べられます。



ノボリリュウタケ20150921-10.jpg

 

 

2015-09-14

先週の山歩き



山の中ではまだ紅葉はほとんど見かけませんが、
一足先に、きのこの世界は秋全開となった感じです。

クロカワ、クリフウセンタケ、イッポンカンコー(ウラベニホテイシメジ)、
アカンボウ(サクラシメジ)、ヌメリササタケなどが続々出ています。



クロカワ120150914-1.jpg

 

クロカワ220150914-2.jpg

 

クリフウセンタケ20150914-3.jpg

 


アカンボウ120150914-4.jpg

 

アカンボウ220150914-5.jpg

 

ヌメリササタケ120150914-6.jpg

 

ヌメリササタケ220150914-7.jpg

 

クロカワは網焼きにしたり、湯がいて酢味噌でいただきます。
ほろ苦い旨味がお酒にぴったり合います。

クリフウセンタケは万能の三ツ星きのこで何にでも合います。

ヌメリササタケはあまり一般的ではありませんが、
すごいぬめりがあり鍋物に最適です。

アカンボウやイッポンカンコーもほろ苦く、天ぷらやホイル焼きにします。

里山では下火となったナラタケモドキも少し高地の林の中では今が盛りです。



ナラタケモドキ120150914-8.jpg

 

ナラタケモドキ2
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ナラタケモドキ3
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夏のきのこアカヤマドリもまだ忘れてくれるなと山の峰に出ていました。



アカヤマドリ20150914-11.jpg

 

松が混じった雑木林では
初秋のきのこで人気が高いショウゲンジが出ていました。



ショウゲンジ20150914-12.jpg

 


出会えそうでなかなか出会えないミニサプライズのきのこを紹介しましょう。

マスタケはきのこの色が鱒の身の色に似ていることが名前の由来ですが
調理すると、鶏のササミのような乙な味がします。


マスタケ120150914-13.jpg

 


キクラゲも少量のものは時々見かけますが、
今回のものは天まで向かいそうな勢いです。



キクラゲ20150914-15.jpg

 

カラカサタケは直径20㎝高さ30㎝にもなる大型のきのこで
まさしくカラカサの趣ですが、
幼菌のときはとてもユニークな形をしています。
天ぷらなどでいただきます。



カラカサタケ20150914-16.jpg

 

 

2015-09-14

先週の山歩き



長雨が続いています。
こういう時は思いもよらぬサプライズと遭遇することがあります。

今回はモリノフジイロタケとの出会いです。
ぐるーっときのこが円を描く菌輪の直径はおよそ7m。
直径20センチくらいのきのこが連なってボコボコ出ています。



モリノフジイロタケ120150909-1.jpg

 

 モリノフジイロタケ220150909-2.jpg


モリノフジイロタケ3
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モリノフジイロタケ4
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円の中心に座って、さてどうしたものかと悩んでいる自分に
非常に満足しているもう一人の自分がいます。

食べられるきのこですが、やや土臭いのでまずは塩蔵しますが
それにしてもこのきのこを採り出したら、びくがいくつあっても
足りないので、取りあえず写真のみを撮り、
まずは他のきのこを採ることに決めました。

農作物には日照不足が大変な影響を与えていますが、
きのこには今のところよい方の影響が出ています。

クロカワ、ハンノキイグチ、スミゾメシメジなどが
例年より早めに順調に出ています。



クロカワ20150909-5.jpg

 

ハンノキイグチ20150909-6.jpg

 

スミゾメシメジ20150909-7.jpg

 


ジコボウ(ハナイグチ)は出始めでした。



ジコボウ20150909-8.jpg

 

珍しくハナビラタケも採れました。



ハナビラタケ20150909-9.jpg

 

 
イッポンカンコー(ウラベニホテイシメジ)も順調に出ていて
びくの中がすぐに重くなりました。


イッポンカンコー120150909-10.jpg

 

イッポンカンコー220150909-11.jpg

 

真っ白なイッポンカンコー
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ナラタケモドキ、カヤタケも今年はよく出ています。



ナラタケモドキ120150909-13.jpg

  

ナラタケモドキ2
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カヤタケ20150909-15.jpg

 

びくの中が一杯になってしまい、
一旦山を下り、小休止してから、ネマガリタケ用のリュックを背負い
悲壮感を漂わせて再度モリノフジイロタケに向かいました。