信州山里だより

2015-07-29

先週の山歩き


なかなか採れず、採れても数本という
幻のきのこ、アカジコウが採れましたのでそのお話。

アカジコウは詩人室生犀星が「きのこで第一はマツタケにあらず。
アカジコウなり。」と言ったことでも有名なおいしいきのこ。

傘は美しいバラ色、柄は細かい網の目の入った黄色で、
うっとりするような孤高の美しさ。
味はしっかりとした食感とこくのあるおいしさ。

塩、胡椒でさっと炒め、
ギンギンに冷やした白ワインと合わせると至福の喜びに浸れます。



アカジコウ(幼菌)120150729-1.jpg

 

アカジコウ220150729-2.jpg

 

アカジコウ320150729-3.jpg

 

アカジコウ420150729-4.jpg

 

他にもアカヤマドリやヤマドリタケモドキが出ていました。



アカヤマドリの幼菌20150729-5.jpg

 


ヤマドリタケモドキ20150729-6.jpg

 

 

 

2015-07-22

先週の山歩き

やっと夏らしい日が続くようになり、
きのこもいろいろ出てきましたが、まだ本調子一歩手前。

夏を代表するきのこの一つ、ヤマドリタケモドキも徐々に出てきました。
ポルチーニの仲間でおいしいきのこです。



ヤマドリタケモドキ120150722-1.jpg

  

ヤマドリタケモドキ220150722-2.jpg

 

ヤマドリタケモドキ3
20150722-3.jpg

 

 

ショウゲンジは初秋のきのこですが、梅雨時にも少し出ます。
くせのない人気のきのこです。


ショウゲンジ20150722-4.jpg

 

 

アシベニイグチはツートンカラーの鮮やかなきのこですが、
残念ながら毒きのこです。


アシベニイグチ20150722-5.jpg

 

ナラタケも相変わらず出ていますが、
本格的な夏の訪れとともに秋までバイバイです。


ナラタケ20150722-6.jpg

 

 

高地の谷はまだ雪が残り、今年はこの先へ進むのを断念。
雪解けのそばからウドブキやヤマウドなどの山菜が出始めます。



ウドブキ20150722-7.jpg

 

ヤマウド20150722-8.jpg

 

残雪の谷20150722-9.jpg

 

 

山野草を2点。

ショウキランは腐生植物のランで菌類から栄養分をもらっています。

ショウキラン20150722-10.jpg

 

クモキリソウもラン科の植物で日陰の林の中にひっそりと咲いています。



クモキリソウ20150722-11.jpg

 

 

2015-07-15

先週の山歩き



梅雨時の夏きのこの出が悪い。
例年だといろいろな種類がたくさん出ているのですが、今年はさっぱり。



雨量は問題なさそうなので、どうも気温のせいではないかと推測。



ここ数日は猛暑となっていますが、
それまでは比較的低温の日が続いていたので、
きのこが目覚めるのに至らなかった?



唯一例外はナラタケ。
湿気の多い沢沿いや森の中の倒木には続々出ています。



ナラタケ120150715-1.jpg

 

 ナラタケ220150715-2.jpg

 

ナラタケ320150715-3.jpg

 

ナラタケ420150715-4.jpg

 

竹の子と一緒に出ているナラタケ20150715-5.jpg

 

そうかと思うと、雪解けが終わった斜面にはウドも続々出ています。



ウド20150715-6.jpg

 

 

 

2015-07-08

先週の山歩き



7月の声を聞くといよいよ夏のきのこの季節です。
今年初めての夏のきのことの出会いを想像して
ワクワクしながら山に向かいます。



雨は充分に降っているのでさぞかしと
期待しながら山に入ると......。


あれれれ! きのこの姿がほとんどない!
この時期がんがん出ているベニタケ系やイグチ系が見当たらない。


動揺を押さえながらいろいろ歩いてみると
少しずつきのこが見えてきました。


アンズタケは菌輪を作るくらいに群生するのですが、まだまだしぶい。
所々に、2、3本出ているだけで出始めの感です。
ヨーロッパでも人気のおいしいきのこです。



アンズタケ20150708-1.jpg

 


チチアワタケも出始めていましたが、残念ながら食べられません。
軽い中毒をするようです。



チチアワタケ20150708-2.jpg

 


シロヌメリイグチは夏にはあまり見かけませんが、
なぜか勘違いして出ていました。
こちらは食べられます。



シロヌメリイグチ20150708-3.jpg

 

 

どうも今年の夏きのこは出が遅いようです。
きのこの気持ちを理解するのは本当に難しいです。

長雨のせいで、山道は至る所地滑りしています。
安全な道を選択して通らないと大変なことになります。



地滑り箇所20150708-4.jpg

 

 

高原はこれから夏の山野草がたくさん出てきますが
ポピュラーなウツボグサが群生しています。



ウツボグサ20150708-5.jpg

 

 

2015-07-01

先週の山歩き



6月も終わろうとしているのに今年は残雪が多い。
沢は雪に埋まり、これから春を迎えようとしています。


雪に埋まる沢20150701-1.jpg

 

かと思えば梅雨の長雨でこの時期に出るきのこも豊作のようです。

ナラタケは梅雨時と秋と二度出るきのこで、
群生し味もよいので人気が高いきのこです。


ナラタケ120150701-2.jpg

 ナラタケ220150701-3.jpg

 ナラタケ320150701-4.jpg

ナラタケ420150701-5.jpg

 

名前の分からないきのこ20150701-6.jpg

 

 冷たい沢の水にはクレソンが群生しています。


クレソン20150701-7.jpg

 

クロクモソウはユキノシタの仲間。
赤紫の可憐な花を付けますが、食用にもなります。



クロクモソウ20150701-8.jpg

 

可愛いマイズルソウの群生にも出会いました。



マイズルソウ20150701-9.jpg